iDeCo と (企業型) 確定拠出年金 の違い
iDeCo と 確定拠出年金 は、いずれも運用で増やすことのできる年金です。
iDeCoは、個人型確定拠出年金で、個人が加入します。
企業型確定拠出年金は、企業が加入します。
FIREを目指す上では、いずれかに加入したいところです。
iDeCoはキャッチーな名づけがされたため、呼び方がブレないですが、
企業型確定拠出年金は、単に確定拠出年金と呼ばれたり、企業型DC、401kと呼ぶ人もいます。
厳密には401kはアメリカの制度なので、日本版401kと呼ぶ人もいます。
ここでは、企業型DCと呼ぶことにします。
iDeCo/企業型DCでは、個人や企業が拠出した掛け金を、年金の運用商品で運用することができます。
掛け金を拠出したのに、運用商品を選んで設定しなければ、資産運用による増加は見込めません。忘れずに設定しましょう。
iDeCo / 企業型DC では自分で年金資産を運用
上記の画像は、ある年金運用会社が受託している企業型DC全体の運用利回り分布状況です。
最も多いのがプラスマイナス0%、未設定または元本保証傷害保険の商品を設定している人たちです。
次に多いのがプラス10%以上のため、きちんと運用商品を設定することにより、長期的には資産を増やせる可能性が高いことが見て取れます。
2020年はコロナショックにより株式などの市場が大きく値崩れしましたが、2021年5月末時点で年金の運用成績がマイナスの人はほとんどいないことが見て取れます。
短期では資産が減ることもありますが、iDeCo/企業型DCの受け取りは60歳からです。
むしろ、資産形成期に運用商品を安く買えてラッキーと思う考え方で大丈夫です。
iDeCo / 企業型DCどんな運用商品を選ぶのか
年金の運用商品は、通常の投資信託に比べてラインナップがイマイチです。いくつか条件を指定すると、自ずと商品が決定してしまうかもしれません。
私の場合、以下3つの条件で商品のフィルタを行いました。
- 外国株式
- インデックス商品(パッシブ商品)
- 為替ヘッジなし
すると、「インデックスファンド海外株式ヘッジなし(DC専用)」しか条件にマッチしませんでした。
外国株式のインデックス商品(パッシブ商品)への投資については、別途つみたてNISAの記事で詳しく解説します。
個人の年金運用ポートフォリオ
株式や債券、国内や国外、様々な投資先を組み合わせてポートフォリオを組んだ方がいいのでは?という意見もあるかと思います。
例えば、年金積立金管理運用独立行政法人は、基本ポートフォリオとして年金財政上必要な利回りを満たしつつ、最もリスクの小さいポートフォリオを選定した結果、およそ25%ずつ国内株式/外国株式/国内債券/外国債券 に投資する方針となっています。
60歳までに取りうるリスクは、若い人の方が許容できる可能性が高いです。(短期的に相場が値崩れしても長期的には上昇基調)
30代の私は、掛け金の全てで外国株式の商品を購入し、高い運用パフォーマンスを発揮できています。
為替ヘッジを行わないのは、基本的にドル円などの為替はボックス相場(行ったり来たりを繰り返す)であるとの考えのもと、円高に対するリスクよりも為替ヘッジに掛かるコストの方がデメリットが大きいと考えているためです。